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秘密の派遣業務

第13章 誰のモノ?

佐伯「そうそう、紗江は俺たちの可愛いアイドルみたいなもんだからさ。」

(…みんな優しくしてくれてるのはわかってる…わかってるんだけど…正直複雑…)

紗江「…じゃあみなさんごゆっくり。」

私は慌てて厨房に引き返した。

藤本「あ、逃げた。」

その言葉にみんなは穏やかに笑っていた。

所長「紗江が来てからみんなまとまりが出来たようだな?」

確かに…
紗江が来てからはみんな紗江を中心に動くようになっていた。
紗江は気付いていないが…

藤堂「みんなそれぞれに紗江を大切に思ってるって事でしょう。…色んな意味で。」

所長「そうか。…くれぐれも今の環境を乱す…なんて事はするなよ?」

所長の言葉にみんなは黙り込んだ。

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