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秘密の派遣業務

第17章 平穏な日々

複雑な心境で自室に戻る。

桐沢「…フゥ…」

部屋に戻るといつも決まって脱力感が桐沢を襲う。

割り切っていても居た堪れない…。

(紗江の意思で抱かれるんじゃない。これは紗江の仕事だ。)

毎日心の中で同じ台詞を呟いていた。

気持ちを自覚し、認めたあの時に…
覚悟は出来た筈。

(…そう…紗江は勤めを果たしているだけ。)

もう一度深く息を吐き出す。

桐沢「…大丈夫…」

(紗江が望んで抱かれるのは…
俺だけだ。)



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