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秘密の派遣業務

第21章 伝えたい想い

藤本「…そうだな…」

3人はゆっくり歩きだした。



(……居た!紗江っ…!!)

海岸に目を凝らすと小さくうずくまる紗江が居た。

桐沢「…ハアハア…紗江…」

呼吸を整えながらゆっくり歩き紗江に近づく。

砂を踏む音が軋むように鳴る。

近くまで行くと音が聞こえたのか…
紗江が顔をあげ振り向いた。

桐沢「…紗江…」

紗江「…っ?!」

ハッとしたのがわかった。

だけど…紗江は前を向くとじっと海を見つめた。
何かに耐えているように見えた。

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