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所長「…何故そこまで紗江に拘る？」

諭すような口調で問いかける。

社長「…俺は紗江を愛してる…。手に入れる為にここに連れて来たんだ。」

それは聞いた。

所長「紗江は君を愛しては居ない。わかるだろ？紗江にとっては迷惑なだけなんだよ？」

社長「契約が切れたら紗江は俺の手元に置く。ずっと…。大事にしてやるつもりだ。既に住む所も用意した。今は俺を愛してなくても…いずれ愛するようにしてみせる。」

(…言わずに済ませたかったが…無理だな…)

所長「それはあり得ない話だ。」

社長「何故そう言い切れる？そんなの…わからないだろ？」

所長「言い切れるさ。何故なら紗江には既に心から愛する男が居るからね。」