テキストサイズ

秘密の派遣業務

第11章 傷ついた心を癒すのは…

紗江「……え…っ?」

桐沢の言葉に驚く。

(何もしない?…どうして…?)

桐沢を見つめると心配そうに見つめる眼差しがそこにあった。

その優しい瞳を見ると張り詰めた気持ちがフッと途切れたようにまた涙が込み上げてきた。

紗江「ああ…うぅ…私………うぅ…」

桐沢「っ!泣くな…紗江…」

紗江を掻き抱くように抱き締めた。

ギュッと強く…

桐沢「…側に居るから…何もしないから…」

紗江「…うぅ…」

桐沢「俺を頼れよ…」

桐沢は紗江をしばらくの間、そのまま抱き締め続けた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ