永遠(トワ)に愛す ~新たな恋~
第3章 婚約者…
一週間後…
夜景が綺麗に見える高級レストランで、可愛らしくドレスアップした美李亜と‥スーツ姿の父・直人…
そして、ホスト風の整った顔をしたイケメンとテーブルを囲んで食事をしていた。
年は24歳で、ブルーの瞳をしている。
細身で、黒髪は耳が隠れる程長めのストレート。高そうな黒いスーツに‥腕時計‥全て高級そうで、見たからにお金持ちという感じだ。
「坂野上 涼です
写真で見るよりもすご く可愛くてステキです ね」
「ありがとうございます …」
「君はIT会社の社長なん だってね
その若さで素晴らしい 」
「とんでもないです
堂縞グループに比べた らたいしたことないで すよ」
いい雰囲気で会話をしている2人に、美李亜はひとり浮かない様子で料理を口に運んだ。
「美李亜さん
またあなたに会いたい です」
「えっ…わたし‥‥」
「良い話しじゃないか
私が許可する
ただし‥変な気は起こ さないように」
「僕は紳士ですよ
でも‥美李亜さんがあ まりにも魅力的なので 保証はできませんが♪ 」
冗談げに話す2人に‥美李亜はなにか言いたそうにするが、どんどん話しが進んでいく…
どうしようっ
早く断らなくちゃっ…
「日曜の午後5時なんて どうですか?
行きつけの美味しいイ タリアンがあるんです 」
「いやっ‥その…」
「行ってきなさい
頼んだよ坂野上君」
「はい
任せて下さい」
強引に決まってしまい、ふと‥シンの顔が頭に浮かび、強い罪悪感に襲われ胸が痛んだ。
シンさん‥‥