永遠(トワ)に愛す ~新たな恋~
第4章 すれ違い…そして…
数日後…
教会では、純白のウェディングドレスに身を包んだ美李亜と…
タキシード姿のシンが、神父の前で誓いの言葉を交わしていた。
その姿を嬉しそうに見つめているドレスアップしたりん‥隣にはもちろん正装服姿の響夜もいた。
隅の席には、正装服姿の父・直人もいて娘の晴れ姿を見つめていた。
「美李亜様…
あなたに出逢えて良か ったです
生涯をかけて‥幸せに します…」
「シンさん…
わたし‥シンさんに出 逢えたことが幸せです 」
「それでは誓いの口づけ を…」
神父のその言葉に‥シンと美李亜はゆっくりと唇を重ねた‥‥
「綺麗だね♪
美李亜さんって美人だ よねぇ~」
「あいつが心奪われるの も無理ないな
まあ‥俺はお前しか興 味ないけどな」
「えっ…いっいきなりな に言ってっ‥‥」
小声で大胆発言をする響夜に、りんは動揺を隠しきれない様子で顔を赤くさせた。
「そういえば…
俺達はまだ式を挙げて いなかったな」
「う‥うん…
っていうかそんな暇な かったし…」
いろんな意味で
「そろそろ式と‥もうひ とり家族を増やしても いいよな…」
「えっ…!?
…うん‥‥」
ますます顔が赤くなったりんに、響夜はその整った顔をゆっくり近づけ‥唇を重ねた‥‥
「…美李亜様‥愛してい ます…」
「あ…わ‥わたしもっ
愛しています」
そう囁くように言うと‥シンは自身の手首に牙を立て口に血を含み、また美李亜に唇を重ねた―――‥‥‥
その行為は神聖な儀式のようで‥思わず見入ってしまいそうになる‥‥
「りん‥愛してる…
これからもずっと‥こ の想いは変わらない… 」
「あ…わたしもっ…
初めて響夜に逢った時 から‥この気持ちは変 わらない…」
二組のカップルは、愛という永遠に消えることのない想いを胸に‥そっと深く唇を重ね合わせた―――‥‥‥‥
END