永遠(トワ)に愛す ~新たな恋~
第3章 婚約者…
「‥‥んーー…」
ん…?
目を覚ますと‥シンの美しい寝顔のアップがあり、驚いて目を丸くさせた。
えっ!?
なんでシンさんが!? …って‥あれ?
わたし‥眠らされて…
え??
起き上がろうとする美李亜だったが、回されていた腕に力を込められ‥ギュッと強く抱きしめられた‥‥
「シっシンさんっ
起きてたのっ!?」
「もう少しだけ‥このま まで‥‥
…逢いたかったです… 」
「あ…わたしもっ‥‥」
懐かしい感触と温もり ‥‥
シンの背中に腕を回し‥2人は時間が経つのを忘れたように、しばらく抱き合った‥‥‥
まさかあんなことする なんて思わなかった…
ベッドに並んで座っている美李亜とシン…
「私が少し懲らしめとい たので
もう近づいて来ないと 思います」
「えっ?
なにしたんですか…? 」
「両肩を脱臼させただけ ですが」
え…脱臼って…
「あれ?
その時間って‥シンさ ん仕事だったんじゃ… 」
「一昨日で辞めました
仕事内容は完璧にマス ターしたのでもういい かと思いまして」
「そう…」
「美李亜様…
…私について来てくれ ませんか?」
えっ…
「もう‥あなたを手放し たくないです‥‥」
真剣な眼差しに‥美李亜は胸の高鳴りを感じながら言葉を失ってしまった‥‥
「すみません…困らせて しまって‥‥」
「困らせるなんて‥そん なっ…
…すごく嬉しいです」
「…美李亜‥‥」
2人は熱い眼差しで見つめ合い‥ゆっくりと唇を重ね合わせた―――……