永遠(トワ)に愛す ~新たな恋~
第3章 婚約者…
その夜…
ドレスアップした美李亜と‥白いスーツに身を包み込んだシンが、あのバーの特等席に座っている姿があった。
テーブルには、2人分のワインが入ったグラスと‥彩りよく飾られた1人分のステーキが並べられていた。
「いい眺めですね
ある意味‥坂野上さん ?に感謝ですね」
「まぁ…
…シンさんと‥この景 色を見たいと思ってた から
今‥すごく嬉しいです 」
坂野上さんには悪いけ ど…
好きな人と‥こんなに 景色を見られて幸せ…
「ステーキの味はどうで すか?」
「すごくおいしいです
今までで一番おいしい お肉かもしれないです ♪」
「そうですか
…実は‥特別に厨房を 借りて私が作ったので すが
口に合って良かったで す」
「えっ…!?」
いつの間に…
どうりでおいしいと思 った‥‥
嬉しさで思わず笑顔をこぼす美李亜を、シンは愛おしむように見つめた…
「美李亜様は‥本当に綺 麗で可愛らしい…
一瞬で‥私の心を奪っ ていった…
…これは‥運命でしょ うか‥‥」
「運命…?」
「そう‥運命です…」
シンの手が、そっと頬に触れ‥高鳴る鼓動を感じながら見つめ合った‥‥
堂縞グループの令嬢と いう肩書き…
そんなもの関係なく… 純粋にわたしだけを見 る‥真っ直ぐで偽りの ない眼差し‥‥
…吸い込まれそうなく らい綺麗‥‥
「美李亜様…
今夜も‥覚悟して下さ い…」
「えっ!?朝もしたのに っ!?
‥‥あっ…」
「あなたがあまりにも可 愛いせいです…
一つ一つの仕草が‥私 の理性を奪っていく… 」
「あ‥‥」
そんなに見つめられた ら…わたし―――‥‥