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永遠(トワ)に愛す ~新たな恋~

第3章 婚約者…

 
 
 
「社長っっ!!大変です っ!!」
 
 
 
巨大な高層ビルの最上階…
社長室にスーツ姿の男の社員が、慌てた様子で飛び込んできた。
 
立派なディスクには、スーツでビシッときめた涼の姿があり、ノックもなしに入ってきた部下を睨みつけた。
 
 
 
「何事だっ」
 
「会社のパソコンにウィ ルスが侵入して
 情報が全て外にもれて しまって!!」
 
「っ!?なにっ!?
 早くなんとかしろっ」 
 まさかっ‥裏の情報も っ…
 
 
 
驚きのあまり立ち上がった瞬間‥タイミングよく携帯が鳴り響いた。
 
 
 
「誰だ」
 
『先程は銃弾をありがと うございました』
 
「お前はっ‥なんで生き てっ‥‥あっ…」
 
『やっぱりあなたでした か
 お礼に‥私からプレゼ ントを送らせてもらい ました』
 
「まさか‥お前がウィル スをっ…」
 
『はい
 このウィルスは全ての 情報を皆様の携帯やパ ソコンに流してしまう ものです
 もちろん‥あなたのパ ソコンに入っている機 密情報も…
 では‥失礼します』
 
 
 
プープーと電話が切れ、放心状態の涼の手から携帯が滑り落ちた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「電話‥ありがとうござ います」
 
「ヒィッ」
 
 
 
とあるマンションの一室…
床にはライフルが転がり‥全身をロープでグルグル巻きにされている男に、ニコッと微笑むシンの姿があった。
 
 
 
「私を殺すのに忙しいと ころ失礼しました
 そのロープは解かない ので
 誰かに助けてもらって 下さい」
 
「ちょっと待っ…」
 
 
 
そういたずらな笑みを浮かべると、シンは颯爽と部屋を出て行った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 …終わった‥‥
 
 
「社長っ!どうしたんで すかっ!?
 社長!!」
 
 
 
部下の呼びかけに、涼は全く反応せず‥力が抜けたようにドサッ!と椅子に座った。
 
 
 
 
 

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