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永遠(トワ)に愛す ~新たな恋~

第1章 出逢い…

 
噴水がある広場で‥移動型のクレープ屋の横に置いてあるベンチに座り、クレープを食べていた美李亜と…
隣で、その姿を見つめているシン…
 
 
 
「おいしいっ
 わたし‥こういうデー トに憧れてたんです
 街ぶらしたり‥映画観 たり…
 そういう普通のものに ‥‥」
 
「私で良かったらいつで もそのデートに付き合 いますよ」
 
「えっ…それは…
 ホストとして‥ですか …?」
 
 わたし‥なに聞いてる のっ
 そんなの当たり前じゃ ないっ‥‥
 
 
「いえ…
 一人の男としてです
 私では駄目でしょうか ?」
 
 
 
真っ直ぐな眼差しで見つめるシンに‥美李亜はドキッッと胸が高鳴り、頬を赤くさせた。
 
 
 
「だめだなんてっ
 むしろ‥‥その逆‥‥ あっ…」
 
「クス…
 決まりですね
 連絡先を教えるので
 いつでも電話下さい」 
「あ…はい」
 
「美李亜様‥‥」
 
 
 
突然‥シンの美しい顔が急接近してきて、余計に鼓動が激しく脈打った… 
 
 
 キスされるっ!?
 
 
「口にクリームがついて ますよ」
 
 
 
ニッコリ微笑みながら、シンは口の端についていたクリームを優しく拭き取った。
 
 
 
「あ‥ありがとう…」
 
 も~~う…
 すごい恥ずかしくなっ てきちゃった…
 
 
「いえ
 仕事までまだたっぷり 時間があります
 他に行きたい所はあり ますか?
 
 それとも…
 ホテルにでも行きます か?」
 
「えっ…!?」
 
「冗談です」
 
 
 
優しく笑みを浮かべるシンに、美李亜は赤くなったままの顔を隠すように俯いた。
 
 
 
 シンさんって紳士的だ けど
 そういうエッチな冗談 も言うんだ…
 ちょっとびっくりしち ゃった
 
 …こんなに‥ドキドキ したの初めて‥‥‥
 
 
 
 
 

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