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永遠(トワ)に愛す ~新たな恋~

第2章 秘密…

 
男は強引に腕を掴み、整った顔を急接近させた―――
 
 
 
「悪いけど俺の食事のた めに犠牲になってもら うから
 せっかくのエロい体だ から犯しながらっての もいーかも」
 
「はっ離してっ!!」
 
 この人っ
 さっきからなに言って るのっっ
 
 
「騒ぐなよ――」
 
 
 
言い切る前に、一瞬にして掴んでいた方の腕がもげ、そのまま勢いよく地面に叩きつけられた。
 
 
 
「大丈夫ですかっ?」
 
「シンさんっ!?
 どうしてっ…」
 
 って‥今なにがおきた の…?
 気づいた時にはさっき の人が地面に倒れてて ‥‥
 
 
 
シンは美李亜をかばうように立ちはだかり、鋭い目で男を睨みつけた。
 
 
 
「あなたはっ…シンさん …!?」
 
 
 っ!?
 この人‥シンさんの知 り合い…!?
 
 
「この人に手を出すこと は許しません
 殺しますよ…」
 
「ヒィッ」
 
 
 
殺気のこもった鋭い目に怯えた男は、目にも止まらぬ速さで姿を消した。 
 
 
 えっ?
 もういなくなってるっ って‥腕‥治ってたよ うに見えたけど…
 気のせい…?
 
 
「美李亜様‥ケガはない ですか?」
 
「えっ…?え‥ええ…
 助けてくれてありがと ―――‥‥」
 
 
 
美李亜は気が抜けたように意識を失い、倒れそうになった体をシンは片腕で抱きとめた。
 
 
 
 
 

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