テキストサイズ

好きなの

第6章 別れ

(柊先生が亡くなったの・・・・ )

一瞬聞き間違えかと思った。
でも事実だった。
そう言えばここ1ヶ月会っていなかった。

「病気だったの。美月さん、とても慕っていたから耳に入れておこうと思って。それから、これ・・・柊先生があなたに宛てた手紙。渡しておくわね。
美月さん、新しい土地でも頑張るのよ。じゃあね。さようなら。」

そのあとどうやって帰ったのか分からない。
ただ呆然としていた。

(柊先生が・・・崇兄ちゃんが・・・死んだ!?・・・)

涙が頬を伝う。
酷いことして脅して、さんざん私の体を犯した。
でも・・・・そんな最低な人でも・・・・
私にとっては優しい崇兄ちゃんだった。
本当に優しい人だった・・・・

「崇兄ちゃん!!!!!!」

その日私は泣き続けた。
涙が枯れてしまうほどに・・・・

ストーリーメニュー

TOPTOPへ