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春の風

第3章 初恋 side.少女

『九条先生。201の長谷川さん、検査の時間です。』


私と親しい看護師の松川さんが先生を呼ぶ。


『夏樹さん。午後は部屋で安静にするんだよ。』

「そんなの、わかってるよ。」



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