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春の風

第5章 謎の男 side.田島


「気になる、んでしょ?

九条先生の話。」

私が言うと、彼は申し訳なさそうに。

『はい。』

一言だけいった。

イケナイことでも、やっぱり、みんな気になるのは分かる。

だって。私もそうだもの。

ましてや、九条先生。

息子のような年でありながら、

大人びていて。って、まあ、もう成人男性だからそれは悪い? なんてね。

彼は、とにかく。みんなに、愛されている。

看護師だけでなく。彼に診てもらった患者さんならみんな。

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