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春の風

第2章 変わらない日常 side.瑞香

一通り教えると、彼女は言った。

『あ、ありがとうございます。』

顔を赤らめて。



「役に立てよかったよ。
けどね、夏樹さん。 ムリはしないで。
もうそろそろ。学校に行けると思うから。」

『本当に?』

「まあね。だから。勝手に外出しちゃ、ダメなのは分かる? この前みたいに脱走するなよ。」

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