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春の風

第2章 変わらない日常 side.瑞香

『やった〜!』


少女は、喜ぶ。満面の笑みで。


ふと考える。

僕にも、あったんだろうか。

こんな風に、心から笑うときが。。

今となっては、それがいつだったか。

思い出すこともできやしない。

分かるのは、
少女が純真だってことと
自分が腐りきってる。

ただ、それだけのことだった。

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