私の掏明くん
第11章 いざ結婚式へ
千尋「…意味わかんない」
伸一「本当は式に招待するつもりなんて
なかったんだ!!」
千尋「なら…」
伸一「だけど母さんが送れって…」
掏明「責任逃れだな」
千尋「…」
伸一「結婚も…結婚だって本当は子供が
出来なきゃする気なかったんだ」
掏明「最低だな」
千尋「…」
伸一「飲み会で知り合って…酔った勢い
でホテル行っちゃって、そしたら…」
掏明「一夜の過ちってやつか」
伸一「だから俺…」
千尋「…帰る」
伸一「千尋!!」
掏明「…」
千尋「…」
これ以上
伸一の醜い言い訳を聞いていたくなくて
千尋は会場から去ろうとした
だけど伸一は…
伸一「待てよ!!まだ話しは」
千尋「新郎なんだから早く着替えて式に
戻らないと…」
伸一「式には戻らない」
千尋「何言ってるの?そんなの…」
伸一「好きだ」
千尋「伸ちゃん…」
掏明「…」