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伸一「ずっと千尋が好きだった」

千尋「…そんな事」

掏明「千尋？」

千尋「そんな事言われても…」

掏明「…」

千尋「私…」


伸一の告白
その告白を不謹慎にも
嬉しいと思ってしまった千尋
だけど相手は今日結婚する、結婚した人
新郎だ
いくら昔
好きだった人でも
気持ちを受け止める事は出来なかった


千尋「…ダメだよ…だって」

伸一「ごめん…」

千尋「？」

掏明「千尋！！」

千尋「！！」


「ごめん」
一言、そう謝ると
伸一は千尋の頬に手を当てキスをした
唇が少し触れただけの軽いキス
だけど
その意味は
想像以上に重いものだった


千尋「…」

伸一「…千尋、クチュ」

千尋「ンッ…ハッんんっ…」

掏明「…千尋」

千尋「ンッチュックチュ、ンッ…」


いけないのに
いけないとわかっているのに
一度ならず二度三度、四度と息をするの
も忘れるくらい唇を重ね
何度も
キスをした