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私の掏明くん

第2章 裸のイケメン



男性「ごめんね、俺のせいで…」

千尋「謝らないで、あんな場所でできて
すごく興奮したし気持ち良かった」

男性「だけど千尋だけが」

千尋「ありがとう」

男性「千尋…」

千尋「あなたに会えて良かった、もしま
た会う機会があったらその時は」

男性「…離れたくない」

千尋「えっ?」

男性「俺、自分の名前とか何してたとか
全然覚えてないし、それに…」

千尋「それに?」

男性「誰にも気づいてもらえないのは辛
い…辛いよ…」

千尋「…」


透明人間なんて
ファンタジーだったけど確かに存在する
だけど透明だから誰も気づかない
誰も彼に気づいてくれない
寂しい
辛い

そんな中で出会った
自分の姿が見える唯一の人間
この機会を逃したら自分はまた一人ぼっ
ちになる
そう思ったのか
男性は必死に千尋にしがみついてきた


男性「離れたくないよ…」

千尋「…」


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