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私の掏明くん

第13章 正夢



看護婦「体温測りますね」

女性「お願いします」

掏明「…」


カーテン越しに聞こえる
母親らしき女性と看護婦さんの声
病室に入ったもののカーテンをくぐる事
は出来ず
掏明はしばらく
その場に立ち尽くしていた


看護婦「何か変化はありましたか?」

女性「特には…」

看護婦「少し熱が高いですね、お薬出し
ておきますからもし何かあったら呼んで
ください」

女性「わかりました…」

看護婦「では、失礼します」

掏明「…!!」


カーテンが開き
看護婦さんが掏明の真横を通り過ぎ
病室から出て行った
カーテン
仕切がなくなり
掏明の目に飛び込んできた光景
それは…


女性「一輝、ちゃんと座ってなさい」

一輝「だってママ」

女性「もうすぐ帰るから」

掏明「…」


それは
色々な機具を付けられ
病院のベットで眠る男性の姿だった
ベット脇のネームプレートには男性の名
前が
本田東矢(ほんだとうや)と
そう書かれていた


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