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私の掏明くん

第14章 辛い現実



千尋「…」

一輝「変な事書いてあるよね、俺はもう
姿を消したい、透明になりたいって」

千尋「だからか…」

一輝「何?」

千尋「だから…」

掏明「…」


少しだけ
わかったような気がした
何故、掏明の姿が透明で見えないのか
それはきっと
この世から姿を消したい
透明になりたいと願ったからだ


千尋「…」

一輝「あの…もういいですか?」

千尋「最後に一つだけ」

一輝「…」

千尋「もし…」

掏明「千尋、聞かなくていいから…」

千尋「…」

一輝「何ですか」

千尋「もし今、お父さんと話せるとした
ら…」

掏明「千尋!!」

千尋「聞こえないし、聞かない」

掏明「千尋…」

千尋「信じられないと思うけど今…」

一輝「興味ありません」

千尋「今、えっ…今何て…」

一輝「興味ないって言ったんです」


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