私の掏明くん
第14章 辛い現実
千尋「…わかってたんだね」
掏明「…」
千尋「あの子がどう思ってたか…」
掏明「俺を…ベットで眠る彼を見る目が
夫や父親を見るような目じゃなかったか
らね…」
千尋「…ごめんなさい」
掏明「謝る事ないよ、そういう人達だし
これで心置きなく一緒にいられる」
千尋「…」
掏明「そろそろ帰ろう」
千尋「…うんっ」
気分は重かったが
夫婦関係が終わっているなら
奥さんや子供に申し訳ないと思う必要は
なかった為
正直、その点では
ありがたかった
千尋「…ねえ」
掏明「?」
千尋「またここに来てもいい?」
掏明「いいよ、大歓迎」
千尋「…ありがとう」