私の掏明くん
第14章 辛い現実
父『伸一君の事か?』
千尋「違うよ…」
父『お前が気にする事はないからな』
千尋「そうだけど…」
父『遅かれ早かれ、ダメになると思って
たからな』
千尋「お父さん…」
父『千尋、父さんはお前を信じてるから
な』
千尋「またそういう事…」
父『だから仕事もプライベートも後悔の
ないようにな』
千尋「…ありがとう」
父『用件がないならそろそろ切るぞ』
千尋「待って!!あのね…」
父『何だ』
千尋「あの…」
改まってこんな事言うのは恥ずかしく
変に思われそうだったが
千尋は勇気を出し
父に伝えた
千尋「ありがとう!!」
父『突然何だ』
千尋「今日、色々あって家族の大切さを
思い知らされたの」
父『…そうか』
千尋「それで私、お父さんとお母さんの
子供に産まれてきて良かったって思った
の、ありがとう」
父『…私も、お前が娘で良かったよ』
千尋「お父さん…」