私の掏明くん
第3章 学校でも…
掏明「バス通勤なの?」
千尋「うん、だけどこれが憂鬱で…」
掏明「憂鬱?」
千尋「…」
学校までは
バス通勤で通っている千尋
毎朝、バスに揺られ学校へ向かうのだが
これがなかなか…
掏明「うわっすごい人、乗れる?」
千尋「1時間に一本しかないの、だから
これに乗るしかないの」
掏明「大変だね」
千尋「本当、嫌になるよ…」
通勤、通学時間の為
バスには大勢のサラリーマンや高校生が
ぎゅうぎゅう詰めになりながらも
みんなそのバスに乗り込む
もちろん千尋も
千尋「うぅ~狭い…」
掏明「…」
椅子に座れるわけもなく
吊り革も掴めず両隣から挟まれ身動きも
取れず
学校に到着するまで、その状態で
我慢するしかなかった
千尋「…」
いつもの事
数時間、我慢すれば学校に着く
そう思っていたが今日のバスには運悪く
変な客が乗っていたようで
その客は千尋の…
千尋「!?」
掏明「…」