私の掏明くん
第17章 誕生日なのに…
千尋「掏明、どこか行くの?」
掏明「ちょっと、夕方までには帰るから
心配しないで」
千尋「うんっ…」
学校へ向かう千尋
いつもなら掏明も一緒だったが
誕生日まで一週間を切った日から掏明は
学校について来る事なく
一人でどこかに
行く事が多くなっていた
千尋「まさか…ううん、まさかね」
掏明の事は信じてる
だけど自分以外の人に掏明の姿の見えて
いない
そんな状態で
どうやってお金を稼ぐのか…
掏明「よしっ、今日も頑張るか」
千尋と別れると
掏明はある服に着替え駅前に向かった
掏明が着たその服は掏明にとって好都合
の服で
それを着ていれば
掏明でも人に話しかける事が出来た
話しかけるという表現が正しいかは微妙
だったが…
掏明「準備万端、はじめるか」