私の掏明くん
第17章 誕生日なのに…
クリスマスが近い事から
掏明はサンタさんの格好に着替え
手にはスケッチブックと黒ペンを持って
「何でも屋」
としてアルバイトをしていた
老人「すいません」
掏明『はい』
老人「何でも屋さん、ですか?」
掏明『はい』
老人「お願いがあるんですけど」
掏明『なんなりと』
声を出しても
相手には聞こえない為
スケッチブックを使って会話をし
一時間、千円の価格で依頼を受けていた
最初の内は全然
相手にされなかったが
最近では依頼される事も多くなり今日は
足の悪い老人のお客さんの依頼で
買い物の手伝いを
する事に
老人「ありがとうございました、おかげ
で助かりました」
掏明『お安いご用です』
老人「じゃあこれっ、代金です」
掏明『ありがとうございます、11日の
当日までやっているので、よろしければ
またご利用ください』