私の掏明くん
第21章 チョコレート味
千尋「ねえボール取って」
掏明「…」
千尋「ボール、棚にあるでしょう」
掏明「…」
千尋「ちょっと、何怒ってるか知らない
けど少しくらい手伝ってよ」
掏明「やだ」
千尋「じゃあいい」
掏明「…」
買い物を終え
早速、チョコ作りを始めた千尋
チョコを溶かし本を片手に難しいチョコ
作りに挑戦していた
本来なら二つ
掏明と東矢の二人分を作る予定だったが
自分勝手に怒って手伝わないなら
掏明の分は用意しない
事にした
千尋「手伝わないならチョコあげないか
らね」
掏明「いらない」
千尋「本当にいらないの?」
掏明「…いらない」
千尋「本当に?本当にいらない?」
掏明「だから」
千尋「せっかく掏明専用のとびっきりの
本命チョコ、考えたのに…」
掏明「…俺専用」
千尋「掏明専用の特別なチョコレート…
食べたいでしょう?」