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私の掏明くん

第22章 辛い記憶



掏明「…」


千尋を外に待たせ
一人、東矢の病室へ入った掏明
病院のベッドで眠る自分の姿に変わりは
なく
そう簡単に変化は現れないと
諦めかけたその時…


掏明「…!!」


それは突然だった
頭を殴られたように視界が揺らぎ
少しずつ意識が遠退いていくのを感じた
ベッドに捕まり
必死に意識を保とうとするが
膝から崩れ落ちるように倒れ掏明は意識
を失った



千尋「…?」


掏明の身に
危険が起きてるとも知らず
病院の前で掏明が出て来るのを待ってい
た千尋
だけど何やら
ナースステーションが騒がしく
急患か看護婦さん達がバタバタしていた
でもバタバタの原因は
急患ではなく…


看護婦①「先生を早く、あとご家族にも
連絡して」

看護婦②「あっはいっ!!」

千尋「…えっ、何」


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