テキストサイズ

私の掏明くん

第7章 生徒の為なら



鈴木「好きです」

千尋「好きって…えっあっ!?」


千尋の手を握り
真剣な表情で告白をした鈴木
彼は真面目な性格で冗談を言うような子
ではない
彼の気持ち、告白が本気なのは
伝わってきたが…


千尋「…ごめんなさい」

鈴木「僕は本気です!!本気で」

千尋「わかってる、わかってるけど私は
教師で鈴木君は」

鈴木「そんなの関係ありません!!」

千尋「!?」

鈴木「好きなんです!!」

千尋「ちょ、あっ」


千尋が好き
その気持ちが押さえられないとばかりに
鈴木は千尋をギュッと抱きしめ
離そうとしなかった


鈴木「好きなんです、先生」

千尋「ちょっ…(小声)ちょっと掏明…
見てないで助けてよ…」

掏明「…」

千尋「(小声)掏明…」

掏明「彼、学校辞めちゃうんでしょう?
だったら最後の思い出にさ」

千尋「(小声)…何言ってるの」

掏明「相手してあげたら」

千尋「(小声)相手って…そんな…」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ