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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

その後も、土屋から何度も連絡が来たが、全部無視した。 


最後の方は、着信拒否をしようかとさえ思ったが、流石にそれは止めた。


それが、俺と土屋の最後になった…。


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「えっ!ツッチ~切ったの!」

後日、安岡と飯を食いに行った時に話をすると、かなり驚いてた。


「ああ…ウザい。」


「ウザいって…マネキンまであげたのに。」


今更マネキンの話を持ち出すなよ。


「てか、付き合った女子、みんな切る。」


中にはセフレみたいに、割り切った付き合いをしてる奴もいたけど、もう会う気がしない。


そんな俺に安岡は


「はぁ~。やっとか~!いつか刺されるんじゃないかと思ったから心配だったけど、凄いな~彼女の効果だろ?」


「彼女?」


聞き返すと安岡は、ニヤニヤしながら


「渡辺香織~!」


そう言って、また指でハートを作っていた。

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