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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

「あんだけ一生懸命な子、今まで居なかったよなぁ~!嘉之が手を出さなかったのも、彼女くらいだったし…。」


「…うるさい…。」


確かに…とっくに手を出しててもおかしくなかった。


けど、そうしたら失いそうで…不安だった。


「渡辺さんと出会ってから一年以上経ってんだぞ~。早くしないと、またフラれるぞ!」


「解ったよ!だから、受賞するまで、安岡見張ってろ!」


「なっ!何だよそれ!」


こんな宙ぶらりんで、あんな真剣に頑張ってくれた彼女に告白なんて出来ないだろう…。


これは男の…俺のプライドなんだ!

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