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不器用なタッシュ

第5章 『 好き 』?

「須永嘉之くん、最優秀賞受賞おめでとう~!」


「乾杯っ!!」 


みんなは自分の事の様に、お祭り騒ぎ状態だった。


余りにも騒がしいから


「店に迷惑だから、静かにしろよ。」


と、一喝したが騒げるテンションじゃない。


俺より離れた片隅の席で、彼女はこちらの様子を微笑ましく見ている。


気になって、仕方ない…。


あぁ~!早く、今日を終わらせてぇ!!


安岡が彼女を気遣ってくれ、ブラックジョークか本音かで盛り上げ様として


「渡辺さんも、ジャンジャンいってね!もう二度とないかもしれないから!」


「そんな!」


焦る彼女が、可愛らしくて自然と笑みが浮かぶ。


「おいっ!安岡!聞こえてるぞ!」

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