不器用なタッシュ
第6章 不安
画商が付いたら生活が、一気に楽になった。
要は、給料的なものが毎月入るようになった。
落ち着いて作品に、取り組める環境を整える為だ。
それに伴って、トランスとも行き来しやすい場所と、今までより広いスペースがある部屋に引っ越しをした。
家賃もトランスが半分出してくれる事になり、余りにも守られた状況に、裏で動いてくれた香織の存在が、俺には大き過ぎた。
彼女の愛情が大きい分、失った時の恐怖感も比例する。
香織の全てを俺に向けて欲しくて、気持ちを試す様な事をしてしまう。
ダメだ…彼女がくれた愛情の分、それ以上に返してあげたい…と、理性では解るが…俺の中のどうしようもない部分が、もたげてくるんだ。
『いつかは裏切られるかもしれない…』って…。
要は、給料的なものが毎月入るようになった。
落ち着いて作品に、取り組める環境を整える為だ。
それに伴って、トランスとも行き来しやすい場所と、今までより広いスペースがある部屋に引っ越しをした。
家賃もトランスが半分出してくれる事になり、余りにも守られた状況に、裏で動いてくれた香織の存在が、俺には大き過ぎた。
彼女の愛情が大きい分、失った時の恐怖感も比例する。
香織の全てを俺に向けて欲しくて、気持ちを試す様な事をしてしまう。
ダメだ…彼女がくれた愛情の分、それ以上に返してあげたい…と、理性では解るが…俺の中のどうしようもない部分が、もたげてくるんだ。
『いつかは裏切られるかもしれない…』って…。