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不器用なタッシュ

第6章 不安

香織相手だと、どうでもいい事まで片っ端に話してしまう。


香織が聞いてるってだけで、良かったのかもしれない。


疲れが溜まってるのか、舌が回らない感じになる。


「トランスポートがさ、本当にいいところで、かなり自由を効かせてくれてさ。」


「へぇ~それは、凄いね!」


ああ…本当に…香織が見付けてくれたんだもんな。


まだ『有り難う』は言えないけど…。


いつか絶対、まとめて返すから……。


そんな事を思いながら、意識がいつの間にか遠退いていた…。

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