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不器用なタッシュ

第6章 不安

ずっと張り詰めていたからだろうか…香織と久々に会えて、気が緩んだのかもしれない…。


俺の唯一、安らげる場所は君にしかなかった…。


だけど…


朝起きたら香織は、居なかった。


「あれ…香織…?」


部屋を見渡すと、明らかに存在は無い。


ソファーで寝てしまった俺に、タオルケットが掛けられ、テーブルに手紙があった。


『今日は、帰るね。鍵はドアポケットに入れたよ。』


なっ…。


愕然とした。


香織の気遣いよりも、居なくなってた事に一気に不安に落ちてから、今度は怒りに変わった。


久々に会えたのに…荷物だって、作って来てたじゃんか!


俺は衝動的に、香織に電話をかけ始めた。

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