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香織は後を追っ掛けて来ながら必死で話していた。


「あ…あのね…余り食べてないかなって思ったから…。買ってきたモノよりは、いいかと思うし…消化良さそうなの作るよ！何かリクエストあったら…」


ゾクッ…また、快感に近い感覚が身体に走る。


「香織っ！」


ドサッ！足元に買って来た袋が落ちた。


「香織！香織っ！…お…り…。」


不安感を吐き出すかの様に、名前を何度も喉の奥から声あげて、香織にしがみ付き抱き締める。


「よ…嘉之…？」


震える香織の声…俺を心配してくれてると解るだけで、安心感に満たされてくる。


香織の頭を片手で支えて、唇を押し付けた。


強引なキスも、舌を無茶苦茶に絡めても、何度も繰り返すキスに香織は応えるんだ。


香織…香織…！


唇の柔らかい感触、抱き締める身体の温かさ…俺は次第に、穏やかになっていく。