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不器用なタッシュ

第6章 不安

「じゃあ…頼むわ…。」


「ひぇ!?」


「悪いけど、締め切りまで宜しく。」


余りにも嬉しくて、愛される幸せってこうゆうもんなのかなって…。


俺は安心感から、ガキみたいに笑ってしまった。


香織は、真っ赤な顔したまま


「ひゃひ!ひょろひょんひぇ!」


「ははは!なに言ってんの?」


こんな事でも必死な香織が、可愛いくって意地悪してしまう。





君が居てくれるなら、空も翔べるんじゃないかと思った。




君が憧れた『ダリとガラ』の様に…ダリがガラが居なきゃ描けなくなったみたいに、俺も香織がいたから描けたんだ。




自分の闇に、飲み込まれたくなかった…。




唯一光を射してくれる君がいなければ、前に進めなくなってたんだ…。 

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