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不器用なタッシュ

第6章 不安

会食日

和風料亭のお座敷で、先日の会議に参加した人たちが殆ど集まる。


南さんは、いつも緊張した面持ちで


「須永さん…こうゆうの慣れてるんですか…いつも堂々としてますが…。」


「別に~初めてだけど、緊張しても仕方ないし。」


どう見られるかとか、どうでも良かった。


どんなに取り繕ったて、中身を理解して貰えないなら意味がない。


一応、指定された場所に座る。


香織とは、離れてしまっていた。


姿を見付けると、香織が嬉しそうな顔を見せる。


トックン…。


口端が上がり、自然と微笑むと、香織は真っ赤になってはにかんだ。


ぷっ…面白ぇ~。


一気に俺の機嫌は、良くなっていた。 


自分の気持ちが香織次第で、一喜一憂してる事実を…まだ認識は出来てなかったけど。

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