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不器用なタッシュ

第6章 不安

しばらくすると、香織の会社の広報の元木がお酌に現れる。


「お疲れ様で~す!」


テンション高っけ!


「お疲れ様です!」
「お疲れ様です。」


こないだと同じく、愛想笑いをする。


「飲んでますかぁ~!ジャンジャンいっちゃって下さぁ~い!」


元木は、何気に俺の隣に座っていた。


南さんも居るのに…ま、いっか。


元木は聞いてもない事を色々話し出す…それも香織の事だった。


「渡辺さん、凄いんですよ~!今回の企画で我社でも、注目度アップなんです~!憧れちゃうなぁ~!」


「へぇ…どんな風に?」


話にノッた振りをしたが、正直少し興味もあった…。


会社での香織って、どんななんだろ?


余り自分の事、話さないからな~アイツ。


それは、いつも俺ばっかり話していたからという認識も無かった。


元木は俺の質問に 


「あ~!須永さんも!渡辺さん気になっちゃいます~?」


『も!』って、何だよ。


急に、不安感が頭を除き始める…。

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