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不器用なタッシュ

第6章 不安

「大丈夫ですか~?何かありましたか?」


…無くはないけど、解って言ってんのか無意識なのか?


でも…使えるもんは、使ってみる手もある。


「元木さん…さっきの知り合いの奴の事で、渡辺さんの事とか教えて貰いたいんだけど…いいかな?」


「え~!いいですよ~!須永さんからのお願いなら、何でもカモンです~!」


「有り難う…元木さん頼りになりそうだから。」


ニッコリ笑ってみた…自分でも吐きそうな作り笑いだ。


「きゃあぁ~!喜んでぇ~!」


阿呆か!


それから、知りえる限りの情報を聞いた。


「良かったら~リアル渡辺さん情報を流しますよ!連絡先交換しましょう!」


「…そうだね。頼むよ。」


敵にはしちゃいけない、タイプかもな…。 


そして携番とメルアドを交換した。


最後に元木は


「須永さん…彼女さん、いるんですかぁ~!」


上目遣いで摺より気味に、聞いてきた。


そうすれば男がみんな靡くと思ってんじゃね~の。


腹の中の罵声を隠して、笑いながら答た。


「居ないよ…今は、企画で忙しいしね。」


瞬間、元木の瞳が輝いていた。

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