
不器用なタッシュ
第6章 不安
先に着いた最寄り駅で、香織を待つ。
二本くらい電車をやり過ごした頃に香織は着いた。
「お待たせ!」
やっと来た…。
俺は苛立ちを飲み込んで、無言で香織の手を掴み、引っ張る様にマンションに向かった。
早歩きの俺に必死に小走り気味に付いてくる。
早く…早く…。
誰も居ないところで、香織と二人っきりになりたかった。
マンションに着いて、急いでドアを開け、玄関に入った途端、香織を囲う様に壁に押し付ける。
ゴンッ!と、音がして、勢いで香織の頭が壁にぶつかった。
「痛ったぁ!」
俺は香織の状況なんかお構い無しで、自分の苛立ちや何とも言い難い感情をぶつける様に唇を押し付ける。
「んふっ…んん…。」
唇をすっぽり包み込んで、強引に舌を絡め取ってるから、くぐもる香織の声。
何度も角度を変えながら、壁に挟む体勢でしばらく唇を貪った。
大分経ってから、離すと
「はぁ…はぁ…。」
香織は深く息を吸い込む。
俺は顔を覗き込んでから、ギュッと抱き締めて
「…香…織……好き…。」
掠れる声で、不安を吐き出した。
二本くらい電車をやり過ごした頃に香織は着いた。
「お待たせ!」
やっと来た…。
俺は苛立ちを飲み込んで、無言で香織の手を掴み、引っ張る様にマンションに向かった。
早歩きの俺に必死に小走り気味に付いてくる。
早く…早く…。
誰も居ないところで、香織と二人っきりになりたかった。
マンションに着いて、急いでドアを開け、玄関に入った途端、香織を囲う様に壁に押し付ける。
ゴンッ!と、音がして、勢いで香織の頭が壁にぶつかった。
「痛ったぁ!」
俺は香織の状況なんかお構い無しで、自分の苛立ちや何とも言い難い感情をぶつける様に唇を押し付ける。
「んふっ…んん…。」
唇をすっぽり包み込んで、強引に舌を絡め取ってるから、くぐもる香織の声。
何度も角度を変えながら、壁に挟む体勢でしばらく唇を貪った。
大分経ってから、離すと
「はぁ…はぁ…。」
香織は深く息を吸い込む。
俺は顔を覗き込んでから、ギュッと抱き締めて
「…香…織……好き…。」
掠れる声で、不安を吐き出した。
