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不器用なタッシュ

第7章 歪

しかめた表情で、言葉を詰まらせながら香織は、言い訳をしていく。


「梶さんが…嘉之のこと…凄い気にしてくれてて…だから、色々…話してくれて…。」


「色々?別に敢えて、二人きりにならなくてもいいんじゃないの。」


耳元で声を低くして言った後、耳たぶを軽く噛んでやる。


「痛っ!仕事なんだから仕方ないでしょ!誰からそんなこと聞いたの!?」


そんなの誰だっていいだろ!!


「煩い!本当に仕事だったのかよ!」


何で二人きりに、なってんだよ!!
オッサン、気ぃあんじゃねえのか?!


「……嘉之…何で…信じてよ…。」


香織がの声は、震えた泣きそうだった。


「ねぇ…ちゃんと話したいから、とりあえず座ろ…。」


「…聞きたくねぇよ。」


オッサンの話し何か、聞きたくない。



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