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不器用なタッシュ

第7章 歪

ドックン…。


嫌な予感がした。


悪いが俺の直角は、結構当たる…それも悪い事は特にだ。 


恐る恐る見た手紙は…下の方が、涙だろうか…滲んでいた。


『今日は、帰ります。今日、好きな画家の話題になって懐かしくて買ってきました。覚えますか?』


あっ……外に出る時に蹴飛ばしたのはキャンディだった。


ダリが憧れだと…デザインしたキャンディを大量にくれた日の事を思い出す。


「ヤバい…。」


心拍数が、上がるのが解った。


慌てて香織に電話するが、コールが鳴っても出やしない。


メールを打っても返事が無い。


苛々してきて、逆ギレし出す。


「ふざけんなっ!出ろよっ!」


ソファーに携帯を投げつける。


「はぁ…はぁ…勝手に…消えるなよ…。」


怒りとは裏腹に…

内心は、泣きそうになっていたのを誤魔化していたんだ…。

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