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不器用なタッシュ

第7章 歪

香織は観念して、シャワーを浴びにいった。


その間、作ってあったシチューを食べる。


じゃがいもがホックリして、スープもコクがあって旨かった。


香織が作ってくれるモノが、すっかり舌に合ってきていた。


ガチャリとバスルームから、髪を拭いて香織が出てくる。


「香織…こっちきて。」


手招きすると


「髪…まだ、濡れてるから…。」


躊躇する香織に


「大丈夫だから。」


髪が濡れてても構わなかった…とにかく早く触れたい…。


ソファーに隣合わせに座り、香織の肩を引き寄せて顔を濡れてる頭に載せた。


シャンプーの匂いが仄かにして、柔らかな身体に穏やかな気分になってくる。


「シチュー旨かったよ。香織が作ったの久々だな。」


「そう…良かった…。」


香織は、まだ元気がない感じだった。

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