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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

この展開に、固まってると


「あ…こうゆうの嫌かな?」


薄井が、気が引けたように声が小さくなる。


「やっ!大丈夫!手作りクッキーなんて貰うの初めてだから、驚いたんだ!サンキュー。食べるよ!」 


照れながら、笑い返した俺に


「はぁ~良かった。こうゆうの苦手な人…いるから…正直、作る時からドキドキしちゃったんだ!」


作る時から…。


俺の事気にしながら作ってくれてたのかと思うと、何とも言えない気持ちになった。


「うん…マジ嬉しいや…味わって食うよ。」


「はは!嬉しい~!良かった!」


屈託なく笑う薄井が、本当に可愛いと思った。


ずっとこんな風に、居られたらいいのにな…。


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