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不器用なタッシュ

第7章 歪

日曜日の夕方まで、お互いの意識が続く限り抱き続けた。


イクとか気持ち良くなるとか、そんなのどうでも良くなっていた。


グッタリしている香織を横に時計を見る。


ずっと家に居たし、香織はベッドに張り付けだったから、大したモノ食べてねぇな…。


「香織…腹減ったろ?何か頼むか。」


ピザとかでいいかな…取り敢えず、外に出るのも面倒だし。


「あっ…明日…会社だから、帰る…。」


ドクン…。


また小さな染みが、胸に落ちる。


けど、今日はこれ以上何かしたら、香織はまた俺の前から居なくなる様な気がした。


「そうだな…ずっと運動してたもんだし。家まで送ろうか?」


少し間が空き


「大丈夫…嘉之も…休んだ方がいいよ…。着替えるね…。」


そう言って、顔を伏せたまま着替え出し、
10分後には香織はマンションから居なくなった。



約2日間居たのに…やたら虚しさだけが湧いてきた。

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