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不器用なタッシュ

第7章 歪

ピザも直ぐに届いて、空腹だったから助かった。


「何、二枚も頼んだの!」


驚く安岡に


「腹減ってたんだよ。」


そのせいか、ピザ以外もサイドメニューを色々頼んだの。


お互い気兼ねなく、寛ぎながら食べている。


「それにしても、熱っち!渡辺さん頑張ってんなぁ~。半年もってるのが凄い!」


「…しつこいな…。俺だって努力してんだよ。」


不機嫌に返すと、安岡がジトッとこっち見て


「一割な…残りは渡辺さんの努力と忍耐力だと思う!」


一割だけかよ!


「安岡の中の俺の評価って…低いんだな。」


「絵、以外はな。」


「俺の価値、それだけかよ。」 


「何も無いよりいんじゃね?」 


「はっ!何だよそれ!」


安岡の本音に、苦笑いする。


そんな俺を香織は本当に『好き』なのかな?

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