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不器用なタッシュ

第8章 決意


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「しばらく…実家行ってくるわ…。」


香織を抱いて、渡された水を飲みながら告げる。


少し間が空き


「……そうなんだ。久しぶりなんじゃない?ゆっくりしてくればいいじゃん!」


「ん…そうする。」


体勢を変えて寝ようとした香織の片腕で抱き込み、頭を引き寄せた。


「土産…何がいい?」


香織は何か考えてそうに


「実家…新潟だっけ…。」


「そっ…。」


何やら真剣に考えてる…土産一つでそんな考えなくても…でも、香織らしいな…。


挙げ句、言った言葉は


「ネコ!ネコの写メ送って!」


「はぁ?そんなんでいいの?」


「うん…ずっと見たかったから…。」


ネコね…やっぱり香織は、ちょっと変わってるのかもしれない…。


たまに見せるこんな姿が、面白くて仕方ない。

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