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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

なっ…俺は、その場に立ち尽くす。


「先輩…入部した時から好きでした。付き合って下さい…。」


え…もしかして、ゲームは先輩の為?


「薄井さん…実は俺も君の事、気になってたんだ。」


はは…両想いかよ!


「先輩…。」


「薄井さん…俺と付き合って下さい。クッキー美味しかったよ!」


「はい!嬉しいです!」


良かったな…薄井…。


俺は美術室には入らず、そのまま帰ろうと、校舎を出た。


呆然としながら自転車置き場まで来た時、違うクラスの女子がいた。


「あっ…須永くん…今、帰り?」


誰だ…?


今は考えたくないんたけど…。


「帰るよ…。」


「一緒に帰っていい?」


何でだよ…面倒臭いな…そう思いながらも


「途中までなら。」


「ありがとう!」


あっそ…。


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